【タルムード】説話4 金の冠をかぶった雀『財産を見せびらかすと身を滅ぼす-人目には普通の雀と映るのが安全』

雑記
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こんばんわーくり坊です。

今日は「タルムード」の中から1つ説話を紹介します。
タルムードって?方は、ぜひこちらも→【タルムード】リスク・コントロール⁉ ユダヤ人の成功哲学の秘密

【金の冠をかぶった雀】
ソロモン王はユダヤの最も有名な王である。
賢者の王は、鷲の背に乗って空を飛び、領国内の隅々まで視察して回ったといわれている。
ある日、ソロモン王が鷲の背に乗ってエルサレムからはるか彼方の領国を目指して飛んでいたとき、たまたま体調が悪くて、鷲から落ちそうになった。

それを見ていた雀たちが何百羽と寄ってきて、ソロモン王が鷲の背中から落ちないように支えた。
これに感謝したソロモン王は、雀たちに「お前たち雀に何でも欲しいものをあげよう」と言った。
雀たちは巣に戻り、何をもらうか大議論した。
しかし、それぞれ勝手なことを言って、なかなか1つにまとまらない。

「いつでも身を隠しておけるブドウ畑」「いつでも水が飲める池」「いつでも食べ物に困らないように野原に落穂をまいてもらう」という意見もあった。
そんな中で、ある雀が「ソロモン王と同じような金の冠をかぶって飛んだら、さぞかし誇らしく恰好いいだろう」と言ったところ、雀たち全員が「そうだ、そうだ」と賛成し、意見がまとまった。

雀の代表が、ソロモン王のところに行き、「王様と同じ金の冠を雀全員にください。それが私たちの願いです」と申し出た。
それを聞いたソロモン王は、「それはあまりいい考えではないな。もう一度考え直して来てはどうだ」と助言したが、雀たちは「ぜひ王冠をください」と繰り返した。
「それほど言うなら仕方ない」とソロモン王は、雀たちのたっての願いを叶えた。

金の冠をかぶったイスラエルの雀たちは、喜々として大空を飛びまわった。
今まで猟師たちは雀たちには目もくれなかったが、金の冠をかぶっているために、全国で雀が狩られるようになった。
仲間たちはみんな撃ち殺され、イスラエルの雀はとうとう最後の5羽になってしまった。

最後の5羽は、ソロモン王のところに命からがら駆けつけ、「私たちが間違っていました。金の冠はもういりません」と言った。
雀から金の冠が取りはずされ、少しずつ雀は平和を取り戻し、何年かのうちにまた元の数に戻ったということだ。

説話は、これでおしまいです(/・ω・)/

この説話が教えてくれることは『財産を見せびらかすと身を滅ぼす-人目には普通の雀と映るのが安全』ということです。

安全に、目立たず少しずつ・・・

雀たちが空を飛ぶときは金の冠を外して飛ぶようにしていれば、猟師たちに打ち殺されずに済んでいたでしょう。
この説話も、前回の説話3で紹介したナポレオンの話

と同様、強者でない者は、お金が儲かったからといっても貧者の如く振舞わないと危ないということです。

ユダヤ教では、このようにいくつも話を替えて、弱い者は安全に目立たず少しずつ利益を何世代にも亘って積み重ねていくことが大切だと説いて聞かせます。
弱者であり続けたユダヤ人のリスク管理なのです。
弱者は金持ちのように振舞ってはいけない、弱者が金持ちのように振舞うと強者に狙われる。

どうしても、儲かると雀たちのように派手に振舞ってしまって、つい油断が生じてしまう。
そんなどうしようもない人間の性を戒める説話ですね。

前の説話の中で『ノーペイン・ノーゲイン』で、
【タルムード】説話1 魔法のザクロ『ノーペイン・ノーゲイン-犠牲なくして成功なし』
どれだけ失ったかという自己犠牲の大きさが、自分の受け入れられる利益を判断する尺度になると解説がありました。
ユダヤ人たちは、常に利益に浮かれることを戒めるために、自分が受け取る利益の「適正さ」を把握する訓練を積んでいる。

給料が入るだけで浮かれてしまう僕には辛い説話でした…
お金が入ってきた時こそ、振る舞いを意識して慎ましく生活していきたいと思います(^^♪

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